目次
時代にマッチする酸性の魅力
パワーバランスを考える
高明度・高彩度・ダブルカラー・・・
どんどんと多様化するカラーにとってアルカリは必要不可欠な存在。
カラーがアルカリならパーマは酸性でバランスをとってあげることが今まさに求められています。
現在だけでなく未来のお客様の髪を守ることも私たちの使命ではないでしょうか。
薬剤で出来ることの割合が多い。
同時に髪が受けるダメージのリスクも低くない。
薬剤自体で出来るのは還元・酸化のみ。
その代わり技術次第で誰にも真似できない唯一無二の仕上がりを実現。
アンセスが他のパーマ液と違うところ
- 等電帯でパーマをかけられる
- 幅広い薬剤混合による可能性
- 多層還元によるバランスの良さ
等電帯でかける優しさ
結合は切れた場合100%元通りになるとは考えにくいので、そのぶんダメージを気にしなければならない。
また、操作する結合の数が少ないので、髪に対する負担の少ないやさしい施術が可能。
アイロンを制す者はアンセスを制す
そもそもウェットアイロンはなぜ必要なのか
pHが変わるとき髪はどのような状態となるのか。
膨潤し髪の太さは通常時の約3倍に。
髪内部が動きやすいので「伸ばす・曲げる」がやりやすい。
収れんし髪の太さは通常時とほぼ同じ。
髪内部が動きにくいので、水を残して水膨潤させることで動かしやすくする。
水分コントロール
8割ドライの状態からスタートします。
一つの目安として毛束をペーパーで挟んだ時にペーパーが濡れないぐらいです。
毛先などダメージしている部分は完全ドライします。
「アイロンの熱でジュッと言わない程度」
テンション
アイロンを持たない方の指でしっかりテンションをかけます。
お客様の首の筋肉で抗わないと頭が傾くぐらいです。
施術中は指の力をかけたままキープです。
根元の処理
1cm弱のスライス幅をとり、根元からアイロンを通していきます。
上記がこもり火傷しないよう何度か矢印の方向にアイロンを開閉しながらスルーして、その後プレスアイロンに入ります。
「この時も左手のテンションを忘れずに」
プレス・スルー
根元から毛先にかけてゆっくりとアイロンを滑らせていきます。
この時、蒸気が出るのは髪の内部に水気がある証拠です。
長さにもよりますが5秒ぐらいかけて熱を置いていくイメージです。
「ここでストレートの仕上がりが決まります。」
毛先の処理
厚みがなかったりダメージの蓄積していることの多い毛先は、2 ~ 3パネルまとめてアイロンを入れていきます。
熱の影響が出やすい部分でもあるので、オイルなどで保護処理をしておくと安心です。
「前・中間処理やアウトバスを活用」
疎水と親水、アンセスで極める酸性領域は更なるステージへ
「弱い・難しい」と言わせない
「シンプル工程でしっかりかかる」酸性の時代へ
こだわり抜かれた薬剤と美容師様の技術が組み合わさったとき、これまでにない圧倒的なパーマを実現することが可能です。
色々なものが簡略化され時短が良いとされる中で、時間をかけることへの価値と期待はこれまで以上に高まってきています。
弱酸性の中で適正な還元ができること。
ダメージを最小限に抑えるための方向性を十分に検討した上で、スピエラ・GMTを使いこなすための処方と剤形に仕上げました。
酸性領域での施術が定着した今、アンセスは更に使いやすさを追求しました。
還元剤
柔らかさとハリ感、両方を実現する2つの還元剤。
アンセスの最大の特長である、酸性領域での施術を可能にする高濃度還元剤。
疎水性と親水性の両方の性質を持つ両親媒性なので、従来の還元剤より毛髪になじみやすい還元剤です。
また、分子構造が平面的なため、毛髪に負担のかかるアルカリによる膨潤をさせなくても、毛髪内部に浸透します。その特長により、低pHでも十分な還元力を発揮し、カール形成や縮毛矯正が可能です。
独特な柔らかい質感に仕上がるのもスピエラの大きな特長です。
スピエラと同じく両親媒性なので、疎水性部分から親水性部分にしっかり浸透し反応することができる還元剤です。
酸性領域でも十分な還元力を発揮し、チオグリコール酸と同じようなハリのあるリッジの効いたカール形成力があり、施術臭と残臭が少ないのが特長です。
GMTが持つ保水力によってクリープ効果が期待できるため、酸性ストレートや酸性ホットパーマをシンプルに施術できます。
等電帯・微酸性を極める
アンセスアシッド6.8の各溶剤は、ダメージ要因の一つである「アルカリ剤」を排除しています。
これは、等電帯で還元剤が浸透し毛髪中のS-S結合にアタックできるのであれば、アルカリ剤による無理な膨潤や軟化の必要がないからです。
両親媒性の還元剤である「SP22(スピエラ)」や「GMT66.6」を混合することで等電帯領域のpHになり、毛髪への負担を最小限に抑えた施術を行うことができ、アルカリによるダメージを無くすことができます。
アンセスニュートラル7.8の各溶剤は、両親媒性の還元剤である「SP22(スピエラ)」や「GMT66.6」を混合することで、微酸性領域のpHになるように調整された溶剤です。
アンセスアシッド6.8を使用したときと比べpHが中性よりになるため、塩(イオン)結合が外れやすくなります。
ローダメージ ~ ミドルダメージの撥水性の残る毛髪に使うための、浸透性の高い薬液を作ることができます。
酸化を極める
アンセスリキッドBS10およびアンセスクリームBS10の各2液は、ブロム酸濃度10%の高濃度2液で、pH6に調整した低緩衝処方です。
施術中の急激なpHの移動がないため、毛髪に負担をかけません。
これは、酸性領域での施術でもブロム酸で十分な酸化を行い、また、ブロム酸濃度が高まることで起こる毛髪のゴワつきが出ないようにするための選択です。
アンセスBS10は、酸性施術専用に処方されたブロム酸タイプの2液です。
アンセスBS10には、補修成分としてカチオン化ケラチンを配合し、カキタンニンによる消臭効果を持たせた高機能酸化剤です。
プロセスや用途に合わせて好みの粘度に調整し使用することも可能です。
溶剤(リキッドタイプ)
酸性施術を可能にする高機能リキッド溶剤。
- 主にコールドパーマプロセスに使用します。
- 髪になじみやすく使い勝手の良い形状です。
- クリーム、ジェルの粘性調整にも使用できます。
- 多層還元実現のための還元剤配合(システイン、アセチルシステイン、チオグリセリン)
還元剤混合時に、等電帯になるように調整されたリキッドタイプの溶剤です。
少量の還元剤を配合し等電帯領域での多層還元を安定して行います。
配合したスタイルアシストポリマーの優れたカール保持力と縮れ防止効果で、きれいで艶のあるカールを作ります。
還元剤混合時に、微酸性(pH6前後)になるように調整されたリキッドタイプの溶剤で、アシッド6.8と同様に少量の還元剤とカール保持成分のスタイルアシストポリマーを配合しています。
アシッド6.8の対応範囲よりもしっかりした撥水性の残る髪質に使用するための、浸透性の高い薬液を作ることができます。
溶剤(ジェルタイプ)
酸性施術を可能にする高機能ジェル溶剤。
- 主にホットクリープパーマプロセスに使用します。
- 熱による補修成分や、カール保持成分配合。
- 髪になじみやすく水洗で流れやすい粘性です。
- ポイントパーマでも活躍します。
- 多層還元実現のための還元剤配合(システイン、アセチルシステイン、チオグリセリン)
還元剤混合時に、等電帯になるように調整されたジェルタイプの溶剤です。
少量の還元剤を配合し等電帯領域での多層還元を安定して行います。
熱を加えることで補修効果のあるエルカラクトンや、優れたカール保持力と縮れ防止効果のあるスタイルアシストポリマー、ダメージ部分を選択的に補修できるカチオン化セルロースを配合しています。
還元剤混合時に、微酸性(pH6前後)になるように調整されたジェルタイプの溶剤で、アシッド6.8と同様に少量の還元剤と、熱による補修成分やカール保持成分などを配合しています。
アシッド6.8の対応範囲よりもしっかりした撥水性の残る髪質に使用するための、浸透性の高い薬液を作ることができます。
溶剤(クリームタイプ)
酸性施術を可能にする高機能クリーム溶剤。
- 主にストレート、デジタルパーマプロセスに使用します。
- 熱による補修と艶向上成分を配合。
- 還元剤と混ざりやすく塗布しやすい粘性。
- 多層還元実現のための還元剤配合(システイン、アセチルシステイン、チオグリセリン)
還元剤混合時に、等電帯になるように調整されたクリームタイプの溶剤です。
少量の還元剤を配合し等電帯領域での多層還元を安定して行います。
熱に反応するメドウラクトンやエルカラクトン、ヒートアシストポリマーを配合することで熱から髪を守り、多機能性ハイブリッドポリマーや水飴の効果により、保水力と艶も向上します。
還元剤混合時に、微酸性(pH6前後)になるように調整されたクリームタイプの溶剤で、アシッド6.8と同様に少量の還元剤と、熱による補修成分や保水力、艶向上成分を配合しています。
アシッド6.8の対応範囲よりもしっかりした撥水性の残る髪質に使用するための、浸透性の高い薬液を作ることができます。
2液
酸性施術専用に処方された、高機能酸化剤。
アンセスリキッドBS10は、ブロム酸濃度10%の液体タイプの高濃度2液で、pH6.0に調整した低緩衝処方です。
吸着性を高めたカチオン化ケラチンが外部からの刺激から保護し、内部成分の流出を抑えます。
消臭成分としてカキタンニンを配合した、酸性施術専用の高機能酸化剤です。
アンセスクリームBS10は、ブロム酸濃度10%のクリームタイプの高濃度2液で、pH6.0に調整した低緩衝処方です。
補修成分のカチオン化ケラチンが毛髪のダメージを補修し、水分バランスを整えることで毛髪のうねりを抑制します。
消臭成分としてカキタンニンを配合した、酸性施術専用の高機能酸化剤です。
迷ったらコレ!アンセステッパンレシピ
黄金比
溶剤:GMT:SP = 10:1:0.5
伸びの比較
縮毛矯正練習マネキン NAOMI(ナオミ)を、混合違いのアンセスで伸ばした際のデータ。
※混合比以外は同一で検証。
BEFORE / AFTER
ストレートパーマ
デジタルパーマ
こんなときにアンセス
- パーマやカラーのクリア絵師で毛先にパサつき・乾燥が目立つ
アルカリ薬剤で起こりやすい硬さが出ず、酸特有の質感で毛先まで柔らかく仕上げます。 - ダメージが蓄積してアルカリの薬剤はちょっと怖い・・・
酸性だから傷まないわけではないですが、アルカリ薬剤に比べ髪への負担は軽減できます。 - パーマをすると褪色が心配
キューティクルを過度に開かないので、カラーの色味を保ちながら施術が可能です。 - 伸びると不自然になるのはイヤ
ナチュラルで馴染むスタイルを作るので、時間が経っても根元が折れたりしません。
進化した技術と薬剤でパーマは変わる
「パーマを利用したいとは思わない」理由トップ3
- 髪が傷む・傷みそうだから
- パーマはお金がかかるので
- 手入れが大変になるので
アンセスなら「パーマをしたい理由」に変わる。
- 髪にやさしく続けても綺麗
- お金をかけるのも納得の仕上がり
- スタイリング時間を短縮
よくある質問
これらの項目を確認しましょう。
- 髪に弾力はあるかどうか(ドライ・ウェット両方で確認)
- サロンブリーチかホームブリーチか
強すぎるとダメージし、弱すぎるとかからない可能性が。
コールド = ロッド + 薬剤 → 熱処理毛に強い薬は向かない。
ホット系 = ロッド + 薬剤 + 熱 → 加わる力が増えるのでダレない。
矯正毛に強アルカリを使うと戻るリスクがあるので酸性の薬剤がオススメです。
クセの強い場合は「ダブル還元」の活用がオススメです。
場合によってはアルカリが必要な髪もあります。
アルカリでやること、酸性でやることをしっかりと棲み分けして考えることも必要です。