マスク着用は当たり前。入店前の手指消毒も当たり前。
スタッフも全員マスク着用。客席の間にはアクリル板。
そんな当たり前ではなかったことが当たり前になりました。
店舗側としてできる配慮は完璧ですね。
それは消費者も同じこと。
対策を万全にして次のステージに向かう準備はできています。
消費者の意見を参考にアフターコロナに向けて次の戦略を考えましょう。
目次
消費する場所や商品は大きく偏りがあるがコロナ禍でも消費はそれほど減少していません。
商品が売れるにはどんな状況でも理由があります。
在宅の時間が増えたことで心地よく自宅で過ごすための消費が増えたのに対し、外に出るための消費は減少しています。
しかしコロナ関連の商品が今でも売れ続けているかというとそうでもありません。
例えば、マスクは洗って繰り返し使えるものを使用する人も増え、一時ほどは売れていません。
また、マスクを日常的につけることやサンプルを試せないなどの理由でメイク用品の購入は控えたもののスペシャルケアのためのコスメや美容家電を購入したという声が多く聞かれました。
また今まで使っていた商品のラベルを見直したという意見も聞かれました。
食品だけではなく日用品も日本製にこだわるようになった、少し負担金額が増えても良いものを購入したい、という人が多いのも特徴です。
20代から40代の女性に聞いた2020年後半「コロナ禍だからこそ購入したもの」
ロ ナ 過 だ か ら こ そ 購 入 し た も の |
布団カバーやカーテン | リモートワークで在宅時間が増えたので 自宅を少しでも居心地よい空間にしようと思った |
29歳 会社員 |
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靴下 | バイト先で靴を脱ぐことが多くウイルスが気になって 履き替え用に多めに購入した |
22歳 学生 | |
入浴剤 | サウナに行けなくなったので自宅でも入浴を 充実させたくて少し高級な商品を購入した |
31歳 会社員 | |
フェイスパック | 今までは週に一度程度だったが暇なので 毎日パックするようになって購入が増えた |
28歳 主婦 | |
シャワーヘッド | CMを見て気になっていた商品を10万円の 支援給付金で購入した |
33歳 会社員 | |
ヘアドライヤー | ジムで高級ドライヤーを使って気になっていたが 自粛ムードでジムに通いづらくなったので 思い切って購入した |
37歳 主婦 | |
花火 | 毎年行っていた花火大会が中止になり 子供が寂しそうだったので 自宅用の花火を久しぶりに購入した |
29歳 主婦 | |
納豆・ヨーグルト | 免疫効果を上げるとテレビで言っていたので なんとなく購入機会が増えた |
44歳 会社員 | |
皮膚炎薬 | 不織布マスクで肌荒れがひどくなったので購入した | 39歳 主婦 | |
ゲーム機 | 親子で遊べると思い購入した | 32歳 会社員 | |
マッサージチェア | 座っている時間が長くなったので 邪魔にならない座椅子型のものを購入 |
45歳 会社員 |
20代から40代の女性に聞いた2020年後半「積極的に購入しなかったもの」
極 的 に 購 入 し な か っ た も の |
浴衣 | 花火大会もお祭りもなくなってしまたので 購入をやめた |
21歳 学生 |
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新車 | 春に買い替えようと計画していたが販売店が 休業したのでタイミングを逃した |
42歳 会社員 | |
マンション | オリンピック景気が来るかと物件を 探していたが今後どうなるかわからないので 計画を保留している |
34歳 会社員 | |
発泡酒や第3のビール | 外食する機会が減ってお金が浮いたので プチ贅沢で自宅でも普通の ビールを買うようになった |
31歳 主婦 | |
洗濯用液体洗剤 | 買物の回数を減らしたいので重量のない ジェルボール型の洗剤に変えた |
46歳 主婦 | |
口紅・ファンデーション | 店で色味を試せない。マスクにつく。 リモートワークで外出する機会が減り メイクもあまりしなくなったため |
28歳 会社員 | |
マスク | マスク不足の時に買ったものが余っている。 使い捨てではないものを購入し 繰り返し使っている |
回答多数 | |
キャプ用品 | 流行りに乗ろうとしたが考えているうちに 冬になり置くところもないので 結局購入しなかった |
39歳 会社員 | |
テーマパークの年間パスポート | 毎年購入していたが状況がわからないので 購入をやめた。 早く楽しめるようになってほしい |
25歳 会社員 | |
定期券 | リモートワークになり半年ほど定期券を 購入せず実費で乗車している |
42歳 会社員 |
購入する場所が実店舗からネットショップへ大きく移動したことは事実。
ただこれは一時的な現象でありコロナ収束後に顧客は二分化する。
コロナ禍における消費者の店舗(サービス)利用頻度と消費の増減をまとめてみました。
時短及び休業要請を受けなかった実店舗を持つスーパー・ドラッグストア・家電量販店・コンビニエンスストアでも利用頻度に差が出たことがわかります。
同じ食料品でもスーパーは外食の頻度が減ったことや学校の休校に伴い自宅での食事の頻度が上がり、利用頻度・消費金額ともに上向きだったのに対し、コンビニエンスストアはリモートワークなどで人の動きが減少し利用頻度は減少しました。
またドラッグストアも一時的なマスク不足や紙製品不足の買い占めが影響し利用頻度が増加しましたが、1年経過した現在では混乱は見られません。
消費金額そのものは大きく変わっていませんが、営業形態や扱う商品により大きな隔たりがあります。
外出を自粛する人が増えたことでネットショップの利用が増えたことは事実ですが、従来通りの行動に戻れば消費者の動きも変化していくことでしょう。
消費者はネットショップと実店舗を上手に活用するようになります。
人の動きの変化を正確に把握することが重要ですね。
コロナ対策のための消費からは脱却し「健康で美しく生きることを楽しむための消費」がより増えていきます。
状況が悪い時ほど消費者はマスコミやSNSの情報に流される。今こそ自社の商品やサービスについて正しい情報を伝える工夫が必要になる。
自宅で過ごす時間が増えたことで情報番組や報道番組を見る機会が増えたという消費者に、マスコミからの情報をどれだけ参考にしたかを調査したところ、約60%の人が「気にした」 「少し気にした」と回答しました。
仕方のないことですが新聞もテレビのニュースもワイドショーもネットニュースもコロナの報道一色になりました。
嫌でも目にしてしまうことは仕方のない事です。
状況が悪い時ほど人の意識はそういったマスメディアの情報に流されやすい傾向にあります。
こういう時こそ自社商品や店舗について正しい情報を伝える工夫が必要です。
また現状のサービスにプラスした情報を提供することも多店舗に差をつけるために有効でしょう。
買う側・使う側が少しでもプラスになる情報を提供しましょう。