近年、美容業界では市場の変化と新たなニーズが生まれています。
外出自粛やテレワークの普及による人との直接的な交流の減少、そして巣ごもり需要の高まりから、本質的な美容への注目が集まっていました。
特にコロナ禍ではヘアケアへの関心が高まりましたが、今後は出社回帰やイベントの増加により、「外見」に対する意識が再び高まり、ヘアスタイルやカラーなどの「デザイン」への需要が増すと予想されています。
このようなお客様のニーズの変化に対応するため、新たなアプローチが求められています。
そこで注目されているのが、「ボンディングブローアウト」です。
目次
話題のボンディングブローアウトとは?
ボンディングブローアウトは、髪内部にケラチンや栄養成分を浸透させ、手触りを向上させる新たなフィニッシングメニューです。
新しくなったファイバープレックスのボンディングテクノロジーを活用し、日々のアイロンや繰り返すヘアカラーから髪を守ります。
ボンディングブローアウトの魅力
シュワルツコフ ファイバープレックスのボンディングテクノロジーを活用した「髪質改善メニュー」です。
新しくなったファイバープレックスのボンディングテクノロジーを活用し、日々のアイロンや繰り返すヘアカラーから髪を守ります。
ホームケアとの併用でブローアウトの効果の持続、髪の強度、まとまりやすい質感へと導きます。
特に、以下のようなお悩みを持つ方におすすめです。
- ブリーチや繰り返すヘアカラーでダメージや髪の広がりを感じている方
- 年齢による髪のへたりを感じている方
- 髪のツヤ、やわらかな質感になりたい方
- 硬くてゴワついた髪質が気になる方
- 年齢による穏やかなクセを感じている髪
ボンディングブローアウトを行うことで、弾力としなやかさ、しっとりとなめらかな手触りが期待できます。
また、髪のボリュームを抑え、しなやかな髪へと導き、ツヤが出てまとまりやすくなるため、毎日のスタイリングも簡単になります。
同様の仕上がりを求めるメニューと比較
ブローアウト |
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こ ん な 悩 み を 持 つ 方 |
・ブリーチや繰り返すヘアカラーでダメージや髪の広がりを感じている方 ・年齢による髪のへたりを感じている方 |
・髪のツヤ、やわらかな質感になりたい方 | ・硬くてゴワついた髪質が気になる方 ・先天的なクセが気になる方 |
求 め る 仕 上 が り |
・弾力、しなやかなさが欲しい方 | ・しっとり、なめらかな手触りにしたい方 | ・先天的なクセを伸ばしたい方 |
施 術 に よ る ダ メ | ジ |
・なし | ・なし | ・多少はあり |
効 果 が 続 く 期 間 |
・施術後1 ~ 2週間は扱いやすさが持続 | ・施術後1 ~ 2週間は扱いやすさが持続 | ・施術後3 ~ 6ヵ月は扱いやすさが持続 |
同 時 施 術 に 関 し て |
・他メニューと併用可能 | ・他メニューと併用可能 | ・ブリーチの併用はNG ・ヘアカラーが色落ちする場合も |
ファイバープレックスのボンディングテクノロジー
ボンディングブローアウトでは、ファイバープレックスのボンディングテクノロジーが活用されています。
これは、髪の内部にケラチンや栄養成分を浸透させるだけでなく、髪の強度を高め、ダメージを受けにくい強く美しい髪へと導く技術です。
ファイバープレックスのボンディングテクノロジーの主要なアイテム
- No.0 ボンドプライマー CMC / PPT
ジカルボン酸の定着する素地を整え、ヘアデザインの完成度と持続性を高めます。
ジカルボン酸が毛髪に浸透し、ブリーチ、カラーやパーマの酸化ダメージから髪を守ります。
CMCはセラミド様物質とコラーゲンが薬剤の均一な浸透を助け、ダメージ補修と保湿を行います。
PPTはダメージで失ったタンパク質部分を補修し、髪に弾力を与えます。 - No.1 ボンドブースター
ダメージによって生成したシステイン酸に着目し、ボンディング成分が微細な隙間に入り込み、イオン結合を構築することで髪を強化します。
新成分のクレアチンが膨潤を抑制し、毛髪内部を補修します。 - No.2 ボンドフィクサー
ダメージによって生成したシステイン酸に着目し、ボンディング成分が微細な隙間に入り込み、イオン結合を構築することで毛髪を強化します。
新配合のクレアチンはハイダメージ部分の膨潤を抑制しながらしっかりと毛髪内部を補修します。 - ボンドケアシャンプー
日々徐々に進行していくダメージから毛髪を保護し、毛髪の素地を整えることでカラーの色持ちもアップします。 - ボンドケアトリートメント
褪色防止成分で髪のコンディションを整えます。 - ボンドミルク
湿気バリアコンプレックスが高い保水力によって毛髪内部に必要な水分を蓄えます。
また、「ヒートアクティブプロテイン」が熱を加えることで髪に良い効果を発揮し、髪を保護しながら補修できます。
施術プロセス
ボンディングブローアウトの基本的な施術工程は以下の通りです。
正しいプロセスで毛髪内部の素地を整え、毛髪外部の質感を変えてハリコシある髪に。
- シャンプー
ボンドシャンプーでしっかりと泡立てて優しくシャンプーします。 - No.0 ボンドプライマー CMC塗布
専用のスプレイヤーに入れたNo.0 ボンドプライマー CMCを全頭に塗布し、馴染ませます。
コーミングで全体的に均一にします。 - No.2 ボンドフィクサー塗布
No.0 ボンドプライマー CMCを馴染ませた後、洗い流さずにNo.2 ボンドフィクサーを全頭に塗布します。
根元から毛先まで優しく手を通し全体に馴染ませ、その後2分放置します。 - チェンジリンス
お湯を溜めてチェンジリンスで乳化を行います。
薬剤が全体に行き渡るのでムラを防ぎ、均一になります。 - ボンドトリートメント
シャンプー台でボンドトリートメントを塗布し、特に履歴が蓄積された毛先を中心に揉み込みます。 - すすぎ
しっかりとすすぎます。
滑らかな手触りで髪内部の素地が整ったことがわかります。 - タオルドライ
水気を切って優しくタオルドライします。 - No.0 ボンドプライマー PPT + ボンドミルク
カラーカップにNo.0 ボンドプライマー PPTを注ぎ、そのカップにボンドミルクを入れてよく混ぜます。 - 塗布
中間から毛先にかけてワンメイクで塗布し、コーミングで馴染ませます。
1 ~ 2cmのスライスを取り、薬剤を均等に伸ばします。 - ドライ
デンマンブラシを使用しながらドライします。 - アイロンストレートアイロンを180℃に設定し、優しくアイロンスルーします。
ハイダメージ毛の場合は160℃が推奨されます。
熱の効果でハリコシのあるしなやかな仕上がりになります。
施術の際の注意点
- くせの強い髪質の方は、ボンディングブローアウトには適していません。
- 施術の最後にアイロンを使用するため、高明度のブリーチオンカラー直後の場合、褪色する恐れがあります。
施術のタイミングはお客様と相談しながら行うのが良いでしょう。 - ブリーチとの同時施術は推奨していません。
ヘアカラーと同時に行う場合は、色落ちする場合があることに注意が必要です。
ホームケアで効果をさらに持続
サロンケアの効果を継続させるためには、ホームケアの併用が重要です。
ボンドシャンプー、ボンドトリートメントを基本とし、髪の状態に合わせてボンドミルクやボンドオイルなどを使用してください。
- ボンドシャンプー & トリートメント
日々のダメージから髪を保護し、カラーの色持ちをアップさせます。
乾燥してパサつく髪、ゴワつきや膨らみが気になる髪、毛先の引っ掛かりが気になる方におすすめです。 - ボンドミルク
髪の水分を保ち、ゴワつきを柔らかくします。
湿気バリア機能で膨らみや広がりを抑える効果も期待できます。 - ボンドオイル
キューティクルの剥がれを抑え、髪にツヤを与えます。
保護成分やボンディングケアの補助効果もあります。
まとめ
ボンディングブローアウトは、ファイバープレックスのボンディングテクノロジーを活用し、ダメージケアをしながら髪の質感向上を目指せる新しいメニューです。
サロンケアとホームケアを組み合わせることで、より効果を持続させることができます。
ヘアデザインへの関心が高まるこれからの季節、ボンディングブローアウトは多くのお客様の「綺麗」と「継続できる強さ」をサポートする注目のメニューとなるでしょう。