美容室でだからこそお客さまと話をしたい 「春のあれこれ」

目次

春こそ、UV対策を強化しましょう。

そろそろ紫外線がパワーアップを始めています!

まだまだ寒い日が続いていますが、少しずつ春めいた日ざしを感じるようになってきました。
これからの季節、ポカポカ陽気に誘われて屋外で過ごす機会も増えますが、紫外線にはくれぐれもご注意ください。
一年中降り注いでいる紫外線は春先から急激に強くなり、晴天の日には真夏並みの量が降り注ぐこともあります。

紫外線の影響を受けて肌が老化することを一般的に「光老化」と言います。
紫外線は短時間で肌のダメージを与えるだけでなく、長年にわたって蓄積し、シワやタルミなど、肌の老化へと導きます。

ちょっとそこまで・・・の外出時や家事の際もうっかり日焼けのないように、こまかな気配りを大切にしましょう。
とくに午前10時から午後2時までは、1日の紫外線量の半分以上が降り注ぐので要注意。
面倒くさがっていると、紫外線は容赦なく肌の老化を進めます!

夏以外も紫外線対策を!

紫外線の「強さ」は、6月頃が最も強く、12月に弱くなります。
しかし夏だけに紫外線対策を行っても、完全に肌トラブルを防ぐことはできません。
その理由は紫外線の「量」にあります。
年間紫外線量の約7~8割が4~9月の間に降り注いでおり、これが春先に肌トラブルが起こりやすくなる原因の1つと言われています。
紫外線対策を怠りがちな季節に、知らず知らずのうちにダメージが進んでしまうのです。

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グラフは全国の値を平均した値のため、地域によって差があります。

あなたのUVダメージは大丈夫?

ダメージCheck

日焼け止めクリームは夏以外あまりつけない。
春はお花見やレジャーなど、屋外で過ごす機会が増える。
外出時、帽子や日傘をついつい忘れてしまいがち。
5分程度の外出時や家事の際、UV対策はしない。
屋内外に関わらず、素っぴんで過ごすことが多い。

WARNING
チェックが2つ以上の方は要注意!

紫外線の種類

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紫外線には波長の長い順に、UV-A、UV-B、UV-Cの3つがあります。

UV-A

雲や窓ガラスを通過して、肌の真皮まで届きます。
肌の弾力を司るコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワ・タルミの原因となります。

UV-B

肌の表皮まで届きます。
短時間で肌に炎症を起こし、肌を守るメラニン色素が過剰に生成されるためシミ・ソバカスの原因となります。

UV-C

皮膚細胞を殺傷するほどの影響力を持っています。
オゾン層で吸収され、地表に届かないとされていますが、近年オゾン層の破壊による影響が深刻化されています。

紫外線の影響

活性酸素が発生:シミ・くすみを引き起こす

紫外線を浴びると、体の細胞を守るために「活性酸素」が発生します。
活性酸素は防衛力が大変強いため、発生し過ぎると自らの細胞を傷つけてしまうことがあります。
これを予防するために生成されるのが「メラニン色素」です。
「メラノサイト」という細胞で作られ、活性酸素による肌へのダメージを防いだ後は、肌細胞の新陳代謝によって排出されます。
しかし、活性酸素と同様にたくさん作られすぎてしまうと肌内部に残ってしまい、シミの原因になることがあるのです。
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肌内部のエラスチンを破壊:シワの原因に

肌のハリや弾力を司るのは、「コラーゲン」や「エラスチン」という成分です。
紫外線による刺激を受けると、コラーゲンやエラスチンを生成する細胞の働きが低下し、さらにこれらを分解する酵素の量が増加すると言われています。
これによって生成量と分解量のバランスが大きく崩れてしまい、肌の弾力が失われ、シワを引き起こすことがあります。
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紫外線の疑問お答えします

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」は、紫外線による肌へのダメージを防ぐために日焼け止めや化粧下地などに配合されている成分です。
製品によって、どちらかのみが含まれているもの、両方含まれているものがあります。

紫外線吸収剤
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紫外線を取り込んで、熱などのエネルギーを変換し放出。
紫外線が皮膚の細胞に浸透するのを防ぎます。
無色透明なので白浮きが少なく、塗り心地はなめらかです。

紫外線散乱剤
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パウダー状に肌表面に塗布することで、紫外線を反射・散乱。
紫外線の影響を防ぎます。
化学変化を伴わないため低刺激です。

実は肌を守ってくれている!?「メラニン」とは

長時間日光に当たると、肌は赤くなり、炎症が起こったり、皮がむけてしまうこともあります。
これは、有害物質から肌を守るために発生した活性酸素が過剰になりすぎたことで、肌細胞にダメージを与えているためです。
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過剰につくられた活性酸素の働きから肌を守るため、メラノサイトという細胞が紫外線を吸収するメラニン色素を作ってバリアをはります。
通常メラニン色素は自然に排出されます。
しかし、加齢やストレスなどさまざまな原因で肌のターンオーバーが乱れると、メラニン色素が沈着し、シミやソバカスとして残ってしまいます。

PAとSPFの違いって?

化粧品などに記載されている「PA」「SPF」の表記。
どちらも紫外線を防ぐ効果を示すものですが、それぞれ防御できる紫外線の種類が異なっています。

PA
シワやたるみの原因となる「紫外線A波」を防ぐ効果を表す数値。
「PA+++」などと表記し、+の値が効果の高さを示しています。

SPF
シミやそばかすの原因となる「紫外線B波」を防ぐ効果を表す数値。
20分間何もつけない肌と比較して、日焼けが始まるまでの時間を何倍に伸ばすことが出来るかを示しています。
例:SPF30の場合・・・20分 × 30 = 600分まで日焼けを防ぐ効果があります。
「高い防御力」は本当に必要?
高い防御力がある日焼け止めを朝に1度だけ塗って、1日中そのままという人は多いのでは?
例でも書きましたがSPF30で600分 = 10時間
SPF50だと1000分 = 約16時間
日本はそんなに長く太陽出ていませんよね?
PAやSPFの高いものは、紫外線防御力も高いですが、肌への負担も大きくなる傾向があります。
また、どれだけ防御力の高い日焼け止めでも、その効果は数時間程度と言われています。
日焼け止めの使用で重要なのは「こまめに塗り直す」こと。
肌に負担がかからない日焼け止めを2~3時間おきに塗り直すことが、健康で美しい肌を維持する秘訣なのです。

紫外線から「やさしく」守る方法

外出時だけでなく室内でも、日焼け止めで紫外線から肌をしっかり守りましょう。
ただ日焼け止めを使うだけでなく、成分や使い方にもこだわって、肌に負担をかけないケアを心がけることが大切です。

STEP.1:整える

ターンオーバーを整え、メラニン色素の排出を正常に行うために日々のスキンケアをしっかり行うことが大切です。
たっぷりの泡でやさしく洗顔した後は、化粧水・美容液(乳液)でしっかり保湿ケアを行いましょう。

手のひらやタオルなどで顔をゴシゴシこすらないように!
STEP.2:守る

外出時も室内にいるときも、日焼け止めをこまめに塗り直してしっかり肌を守りましょう。
日焼け止め効果のあるファンデーションなら、外出時でのメイク直しにも最適です。

スキンケア + 日焼け止めに注目!
近年注目されているのが、スキンケア成分が配合された日焼け止め。
スキンケアしながら、肌にダメージを与える紫外線を防ぐことができます。
洗顔料で落とせるものもあり、クレンジングによる肌へのダメージも減らすこともできます。

春は肌トラブルが起こりやすい季節

気温の変化 + 体調の変化 = 敏感肌

暖かく陽気な日差しが心地よい春。
しかし、花粉症に悩まされている方にとっては、つらい時期でもあります。
季節の変わり目である春先は、体が敏感になり、様々なアレルギー症状を引き起こしやすく、肌も荒れがちになります。

寒い冬から暖かくなると、体は環境の変化に対応しようとします。
新陳代謝が活発になってホルモンの分泌が盛んになり、皮膚表面では皮脂や汗の分泌量が増えます。
春になると、かぶれや吹き出物などの肌トラブルが発生しやすいのは、こういった体調の変化によるものです。
花粉症などのアレルギー体質ではない人でも、肌が異物に反応しやすくなっています。

そんな春のデリケート肌を守るためには、アレルギー症状を最小限に抑える工夫が大切です。
さらに、長時間、直接肌に触れるメイクアイテムの選び方も見直して、肌のダメージを回避しましょう。

春の敏感肌とは?

正常な肌


皮脂膜や細胞間脂質がバリアとなって、水分の蒸発や、外部からの刺激の進入を防いでいます。

敏感になっているときの肌


肌を守るバリアが崩れると、水分を保つことができなくなります。
また、外部の刺激をまともに受けてしまい、炎症を起こして赤くなったり、吹き出物ができなりします。

あなたの肌は大丈夫?

春ダメージCheck

花粉症で鼻をかんだり目をこする。
睡眠不足・ストレスフルな生活。
短時間の外出なら日焼け止めは塗らない。
ファンデーションを塗ると肌に違和感がある。
部屋がホコリっぽい。

WARNING
チェックが2つ以上の方は要注意!

黄砂にご注意を!

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Wikipediaより

東アジアの砂漠地域や黄土地帯から、強風によって大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象のことを、「黄砂現象」といいます。
日本では特に春に観測されることが多く、空が黄褐色に煙っているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
近年、洗濯物や車が汚れるといった被害だけでなく、黄砂に付着した化学物質の影響で、健康を脅かされるケースも増加。
目・鼻・喉の不調だけでなく、花粉症・喘息・アトピーといったアレルギー症状の悪化まで見られます。
この時期に外に出て、目・鼻・喉の不快感を感じたら、原因の一つとして黄砂が考えられます。
外出前には、飛散情報をこまめにチェックしましょう。

デリケートな春肌を守る、W対策!

Make Up

ベースメイク
  • 体外の異物に反応しやすい春の肌。
    防腐剤や香料などが多く含まれているベースメイクアイテムによるトラブルに悩まされている方も多いようです。
    スキンケア効果のあるものなら日中素肌をケアしてくれるので安心。
  • UV対策も必須です。
  • 肌への負担を最小限に抑えるよう、ソフトタッチでのせていきましょう。
ポイントメイク
  • 花粉症などで目をこすってしまい、まつ毛が抜けやすくなっている人は、美容液をベースにしたアイラインやマスカラで、まつ毛をいたわいながらのメイクアップがおすすめです。
メイク道具のお手入れもお忘れなく!
  • 直接肌に触れるスポンジやパフ、ブラシには、汗や皮脂、ホコリなどが染み込んでいます。
    春のデリケートな肌に異物は大敵。
    それぞれにあったお手入れ方法で、清潔に保ちましょう。

BODY

アレルギーの原因となる物質をシャットアウト
  • 外出時にはマスクをして、空気中の浮遊物を吸い込まないようにしましょう。
  • 帰宅したらすぐに、うがい・手洗い・洗顔をしましょう。
    外出時の服の洗濯や入浴もなるべく早く済ませて、付着物を溜め込まないようにしましょう。
  • 部屋の掃除はこまめに行いましょう。
    用心していても、黄砂・花粉・ちり・ホコリは室内へ侵入してしまうことがあります。
体調を整える
  • バランスの良い食事を摂りましょう。
  • ストレスを溜め込まず、充分な休養をとりましょう。
    精神的な安らぎのため、ゆったりとお風呂につかったり、お香・アロマテラピーなどもおすすめです。
    睡眠不足にも注意しましょう。
清水
春は何かをはじめたり、見直したりするのにぴったりの季節です。
長い間何気なく続けている美容習慣、今のあなたにとって本当に最適かどうか、お客さまと一度チェックしてみてください。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    商品流通部 課長・インストラクター
    美容材料通販サイト REVO+ の運営に携わりながら、臨店講習を担当。
    日々、メーカーと薬剤の事、毛髪の事を話し合い考えている元美容師です。
    インスタグラムでも発信しています。 お気軽にフォローください。
    @revo_shimizu