目次
ヘアカラーにおける刺激・アレルギーについて
刺激性の接触性皮膚炎
アルカリ、洗剤、溶剤、粘着剤などの刺激性のある物質に接触することで生じる皮膚炎。
刺激物質が付着した部位に、かゆみ、痛み、赤み、腫れ、ブツブツなどの症状が出る。
原因となる刺激物質の濃度に応じて、すべての人にほぼ同様の症状が生じる。
アレルギー性の接触性皮膚炎
原因物質(金属、ウルシ、染料)などが、繰り返し皮膚に触れ、原因物質に対して免疫が過剰に反応(アレルギー反応)し発生する皮膚炎。
症状は、アレルギーを発症した人にのみ認められ、原因物質の量が少量であっても生じる。
原因物質の付着部位以外にも赤みや腫れなどの症状が現れることもある。
新規基剤設計について
SUSTINO(サスティノ)は、従来にない新たな発想の基剤(クリーム)の設計により、ヘアカラー施術中の頭皮負担を軽減。
新規基剤設計
(O / W 液晶型エマルション & W / O 型エマルション)
O / W(水中油滴)型エマルション
外相が水であるエマルション(乳化物)
◆特性 : みずみずしく、さっぱりとした使用感、洗い流しが良い
◆応用例 : 基礎化粧品、ヘアワックス、トリートメント、ヘアカラー 等
- 染色性 ◎
染料、アルカリ、過酸化水素が水溶性成分の為、毛髪に作用しやすい。 - 頭皮負担軽減 △
染料、アルカリ、過酸化水素が水溶性成分の為、頭皮にも作用しやすい。
W / O(油中油滴)型エマルション
外相が油であるエマルション(乳化物)
◆特性 : 油性感のある使用感、水に対するバリア性が高い
◆応用例 : ハンドクリーム、サンスクリーン 等
- 染色性 ×
染料、アルカリ、過酸化水素が水溶性成分の為、毛髪に作用しにくい。 - 頭皮負担軽減 ◎
染料、アルカリ、過酸化水素が水溶性成分の為、頭皮にも作用しにくい。
SUSTINO(サスティノ) ハイブリッドベース
頭皮負担を軽減しつつも良好な染色の「ハイブリッドベース」
お客様に生涯にわたってヘアカラーを楽しんでいただくために、頭皮への負担を軽減しながら、良好な染色が得られる「ハイブリッドベース」を開発しました。
このエマルションは、アルカリや過酸化水素が水に溶けていて、毛髪や皮膚に対して作用しやすく、染色性が良い反面、頭皮への負担につながりやすいという特性があります。
一方、W / O(油中水滴)型エマルションは、油の中に水滴が浮いている状態のクリームで、水滴中にアルカリや過酸化水素といった成分が溶け込んでいます。
このエマルションでは、水滴中の成分が毛髪や皮膚に作用しにくく、頭皮への負担が生じにくい反面、染色性が悪いという特性があります。
SUSTINO(サスティノ) ハイブリッドベースの頭皮負担軽減メカニズム
ハイブリッドベースでは、クリーム中に存在する液状油が選択的に頭皮へ保護被膜を形成します。
その保護被膜が、アルカリ、過酸化水素といった水溶性成分の頭皮への接触を妨げることにより頭皮負担を軽減します。
一方で、毛髪に対しては良好な染色性を保っています。
そのため頭皮への負担を軽減します。
コンフリーエキス配合(保湿成分)
コンフリー
コンフリーとはヒレハリソウと呼ばれるムラサキ科の多年生植物です。
また、コンフリーの葉は原産国のヨーロッパで古くから薬草として用いられてきました。
ヒレハリソウの葉から得られた天然エキス。
頭皮や毛髪にうるおいを保ち、しっとり滑らかな仕上がりが得られます。
パラフェニレンジアミン無配合処方
パラフェニレンジアミン無配合の染料設計です。
また、染料によるアレルギーが起きないということではありません。
ラインナップ
SUSTINO(サスティノ)カラー シャンプー乳化のご案内
SUSTINO(サスティノ)カラーは低刺激 + 染色性を両立するために1・2剤混合時のクリームは油溶性となり、乳化時又は乳化後のシャンプー時に従来のカラー剤と比較し、操作性の低下を感じる場合があります。
対処法としまして、SUSTINO(サスティノ)カラーを使用する場合は、シャンプー乳化をオススメしています。
- シャンプー剤約1プッシュを手に取り、手に取ったシャンプー剤をお湯に当てながら溶かしシャンプーボールに適量貯めます。
- ①のシャンプー剤の溶けたお湯を使用しながら、通常の乳化を行います。