従業員の主体性を引き出す育成方法“コーチング”。
1990年頃からアメリカを中心に広がっていき、2000年代には日本の経営者たちから注目を集めるようになりました。
現在では医療や教育機関、専門職など幅広い分野で用いられています。
スタッフとサロンの成長のために、活用してみませんか?
目次
ティーチングとコーチングの違いとは?
ティーチング
学校で先生が生徒に教えるように、技術や知識、経験を教えること。
情報の伝達が一方通行になるため、部下は受動的になりがちで、次第にティーチャーに依存する傾向に。
また、評価される場面では、模範解答を求めるようになっていきます。
- メリット
知識や経験が乏しい人に対して、基本的なことを短期間で、しかも複数人を一度に教えることが可能。
また、業務の進め方を統一し、会社の考え方を全社員に浸透させることもできます。 - 新入社員の教育・研修
- 社内のルールを徹底させる
- 緊急性の高い問題に対応する
- デメリット
ティーチャーが持っているノウハウしか教えることができません。
また、ティーチングのみの教育では、自分で考えて行動する力を伸ばしにくく、モチベーションも下がっていくと言えるでしょう。
コーチング
コーチが部下に問いかけて話を聞くことを通して、部下が現状の問題や解決法に気づき、目標を達成するために自ら動いていくという人材開発の手法。
教えるのではなく、一人ひとりと対話しながら部下のなかにある力を引き出します。
- メリット
指示待ちではなく、臨機応変に考えて行動する力が身につきます。
部下の個性を生かすため、伸び伸びと働く姿も見られるようになるでしょう。
また、コーチと部下の信頼関係も築けます。 - モチベーションが低い社員への教育
- 社員のレベルアップを図る
- 働きやすい環境づくりを考えたとき
- デメリット
一人ひとりと丁寧に向き合う必要があるため、それなりの時間はかかります。
また、部下があまりにも未熟な場合は、コーチの反応に部下が反発したり、自信を失ったりしてしまう恐れも。
ティーチング + コーチングが効果を発揮することも!
ティーチングとコーチングは、業務の難易度と部下のスキルに応じて使い分けるとよいでしょう。
難易度が低い業務の場合、スキルが高い部下に任せてみます。
スキルが低い部下には、ティーチングを交えたコーチンで成功経験を増やしてあげると、自信につながるはずです。
コーチングの基本的な進め方
- 現状を把握する
事前準備として、コーチが部下の情報を集めます。
仕事ぶりやほかのスタッフとの関係、正確を観察し、採用時のエントリーシートなどで入社同期や目指す将来の姿なども確認を。 - 目標を明確にする
部下と1対1で話をし、部下に仕事上で解決したいことを聞いて目標を設定しましょう。
部下が話したがらなければ、「この前、困ってなかった?」などと掘り下げていきます。 - 行動計画を立てる
目標を達成するために、いつまでに何をするかという段階的なプランを作成。
その際、コーチが部下の過去の成功事例を引き出していくと、部下はアイデアを出しやすいものです。 - 振り返りを行う
定期的に部下と落ち着いて話しをする時間を設け、進捗状況を確かめて。
計画の達成度とうまくいかなった理由を聞き、コーチが感想を語ることで部下のやる気を呼び起こします。
コーチングする側は「聴く」「ほめる」「質問する」をポイントに!
基本は、部下が気持ちよく話せる環境をつくること。
相手の声に耳を傾け、軽く目を合わせて相槌を打ちましょう。
普段からほめることも部下との関係を円滑にするコツ。
「どうすればいいと思う?」と問いかけて、部下自身が気づくきっかけも与えてください。
サンドイッチ話法も取り入れよう
部下を叱らなければならないシーンでは、ほめる ➡ 叱る ➡ ほめる という流れで会話を進めるのがオススメ。
叱られると落ち込みますが、ほめ言葉で包まれると前向きに努力しようと思えるもの。
この話法は、残念な知らせを伝えるときにも有効です。
感情的になるのは逆効果。
一旦気持ちを整理することを心がけましょう。
カウンセリング時にお客様の考えを引き出す質問をすれば、満足度アップにつながるでしょう。
まずは、お客様に合わせて話を聞くことからはじめてみてください。
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