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プラセンタ(胎盤)とは
プラセンタは妊娠期間中限定の臓器で、赤ちゃんの成長に必要なあらゆる成分を届ける役割を持っており、古くから不老長寿の妙薬としても重用され、医薬品としても近代から100年の歴史がある貴重な成分です。
世界でのプラセンタ療法の歴史は長く、最古の歴史書では713年に記録として登場します。
滋養強壮や若返りの薬として使われており、現在では、更年期障害治療、肝炎治療をはじめとして美容分野まで幅広く使われるものになりました。
加齢と共に減少するホルモン
ホルモン(内分泌)は加齢と共に減少し、老化の原因のひとつとなります。
成長ホルモン及び中間体指標となる成長因子は、18歳前後をピークに減少し続け、男性ホルモンも同様です。
女性ホルモンは更年期時期を境に急激に低下し、思春期以前の状態まで減少します。
プラセンタは、年齢と共に衰えるホルモン分泌をサポートして、ボディバランスを整え、エイジングケアに役立ちます。
良い睡眠と成長ホルモン
体の代謝維持に必要な成長ホルモンは、睡眠開始から熟睡1時間から2時間でピークを迎えます。
プラセンタに含まれる、グリシン、トリプトファン、フェニルアラニン、チロシン、NGFなどが睡眠導入や起床を正常化し、自律神経を調整することで、不眠症を解消し良い睡眠を促します。
そして、含まれる成長因子、アミノ酸など栄養素により、睡眠後の成長ホルモンの分泌を助け、カラダを若々しく維持する助けとなります。
肝機能
プラセンタは肝炎治療薬としての歴史が長く、アラニンとグルタミンによるアルコール代謝力の向上や、ロイシン、HGFによる肝機能の向上、再生作用があります。
また、C型肝炎治療におけるインターフェロンとの併用により、インターフェロンの副作用を低減させることがよく知られています。
アミノ酸
プラセンタには、カラダを構成するための必須アミノ酸を含む18種アミノ酸が含まれており、新陳代謝を良く助けます。
また、個々のアミノ酸はそれぞれ重要な機能を持っており、エネルギー、新陳代謝、細胞組成、細胞間物質組成など体組成に関わる作用や、脳・神経間情報伝達物質組成、ホルモン、成長因子の組成などに使われます。
これらアミノ酸物質により、体や脳、神経を調整し、若々しく健康に保つ働きを行います。
必須アミノ酸 | WHO評点 (mg / gN)) |
アミノ酸スコア |
---|---|---|
リジン | 360 | 103 |
ヒスチジン | 120 | 152 |
フェニルアラニン + チロシン*1 | 390 | 100 |
ロイシン | 410 | 118 |
イソロイシン | 180 | 78 |
イチオニン + シスチン*2 | 160 | 90 |
バリン | 220 | 144 |
スレオニン | 210 | 109 |
トリプトファン | 70 | 76 |
*2 含硫アミノ酸
サイトカイン
プラセンタに含まれる最も特徴的な物質が、サイトカインです。
サイトカインには、主に成長を制御するグロースファクターと、免疫を制御するインターロイキン、幹細胞を増殖させるインターロイキン、顆粒球・マクロファージなどのコロニー形成因子などがあります。
サイトカインは少量で非常に強い作用を示し、加齢によりダメージを受けたり、損傷した部位の再生や新陳代謝を促します。
年齢と共に成長力は衰え、代謝スピードが低下したり、健常な細胞数が減少しおよそ65%の細胞数を下回ると、人間は死に至ると言われています。
胎盤はヒトの一生の中で、最も成長速度の高い胎児期を支える器官であり、たった一つの卵細胞を、10か月で3兆個まで分裂させる大切な時期に、成長に必要な全ての栄養素や成長を促すサイトカインを送り込んでくれます。
プラセンタ抽出物を投与すると、体内サイトカインの産生を促進し、また適切な量に調整することがわかっています。
下図は、成長のマーカーとなるIGF – 1(インスリン様成長因子)分泌量の変化を測定した結果で、プラセンタ投与により、倍近いIGFが産生された例です。
- HGF:肝細胞増殖因子 = 肝細胞や様々な組織の細胞を増殖、再生修復
- NGF:神経細胞増殖因子 = 神経細胞の増殖、再生
- EGF:上皮細胞増殖因子 = 皮膚・肺・角膜・気管上皮細胞の増殖、再生
- FGF:線維芽細胞増殖因子 = ヒト線維芽・血管内皮・グリア細胞の増殖、再生
- IGF:インスリン様成長因子 = 細胞成長、DNA合成調整
- VEGF:血管内皮細胞増殖因子 = 血管新生、修復
- TGF:形質転換増殖因子 = 非形質転換細胞を形質転換細胞に転換
- PDGF:血小板由来成長因子 = 間葉系細胞の増殖、再生
- CSF:コロニー形成刺激因子 = 顆粒球、マクロファージなどの幹細胞増殖
- IL – 1:インターロイキン1 = 胸腺細胞増殖、リンホカイン産生促進
- IL – 2:インターロイキン2 = T細胞(ヘルパー、キラー、サプレッサーなど)の増殖
- IL – 3:インターロイキン3 = 造血幹細胞、顆粒細胞の増殖
- IL – 4:インターロイキン4 = B細胞の増殖、T細胞、顆粒細胞分化促進
結果、投与後に倍近いIGF – 1の増加がみられた。
FGF – 7は「発毛促進因子」
プラセンタ成長因子の一つFGF – 7は「発毛促進因子」とも呼ばれ、毛乳頭細胞で産生され毛母細胞に作用し増殖・分裂を促進させることで、毛髪を成長させると考えられています。
さらに、プラセンタには、男性ホルモンの過剰分泌抑制・毛細血管の微小循環促進・新陳代謝促進作用もあります。
優れた総合栄養食品
胎盤からは、アミノ酸以外にも非常に多くの成分が見つかっており、その種類は5000種類以上とも言われています。
体組成に必要な栄養素、代謝、燃焼など活動に必要な栄養素が全て含まれます。
安全性や吸収利用効率を高めるための精製過程の加水分解や加熱・加圧殺菌により、一部成分は失活またはペプチド化など変性しますが、プラセンタ末には絶妙なバランスの栄養素が含まれ、総合栄養補給食品としても非常に優れています。
- アミノ酸組成物質:アルギニン、アラニン、リジン、グリシン、ヒスチジン、プロリン、フェニルアラニン、グルタミン酸、チロシン、セリン、ロイシン、スレオニン、イソロイシン、アスパラギン酸、メチオニン、トリプトファン、バリン、シスチン
- タンパク質:サイトカイン、アルブミン、グロブリンなど
- 酵素類:フォスファターゼ、ヒアルロニダーゼなど100種以上
- 脂質・脂肪酸:コレステロール、ラウリン酸、パルミチン酸
- 糖質:蔗糖、ガラクトース、グルコース
- 核酸構成物質:ウラシル、アデニン、グアニン、チミン、シトシン
- ミネラル:ナトリウム、 カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄
- ビタミン類:ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンD、ナイアシン
- ムコ多糖類:ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
- プリン塩基:キサンチン
プラセンタ EPEs錠
プラセンタ EPEs錠は、医療機関のために作られた、高純度プラセンタサプリメントです。
1粒あたりに、バイタルの高い馬胎盤と、親和性の高い羊胎盤から抽出した混合プラセンタ末150mgと、栄養吸収効率を大幅に高めるピペリン2.5mgを配合しました。
1回2粒(最大目安7粒)の毎日の服用で、手軽にエイジングケアができます。
一般市場と比べ、非常に厳格なハードル!!
クリニックで使うものだから、患者さんの要求に十分応える必要がある。
実証の結晶 馬と羊のプラセンタミックス
- 馬プラセンタの選定理由
馬は妊娠期間が11ヵ月と長く1頭しか出産しないため、プラセンタが厚くて丈夫。
子供がすぐに動けるようになる成熟出産のため、プラセンタの栄養成分が濃厚で、他の動物と比べて最も栄養成分の種類が多い。
また、エストロゲン薬(商品名:プレマリン)の原料に妊娠している雌馬の尿が使われているから。 - 羊プラセンタの選定理由
羊は妊娠期間は147日で2頭くらい産み、「羊水」と言うくらいにヒトの妊娠と縁がある。
成熟出産のためプラセンタの成長因子が豊富。
タンパク質構造がヒトに近いため、ヒトとの親和性が高く機能性に優れている。
また、プラセンタ注射薬の原料だから。
日本(商品名:メルスモン)ではヒトの胎盤、スイス・EU では羊の胎盤が使われている。
驚きの効果と実感・体感の早さ
愛用者の声をご紹介します
今では10年愛用していたウィッグを付けずに外出しています。