目次
東光舎の歴史
創業(ニハトリ印)
東光舎の創業は大正6(1917)年。
福岡県久留米市田主丸出身の創業者 井上豊作(1894-1980)が大正2(1913)年、19歳で上京、東京・本郷で鋏やメスなどを製造している医療器具職人に弟子入り後、大正6(1917)年、修業3年の23歳で独立しました。
理容鋏への進出は大正10(1921)年。
この年が酉年だったため「ニハトリ印」を商標としました。
西洋から渡来した医療用鋏と同じ「全鋼製」鋏の製造を始めました。
また当時のステンレス素材を使った鋏の開発にも着手、ステンレス鋼に滲炭処理を施す工法で表面硬化に成功し、その製品は大正11(1922)年大正平和博覧会に出品して銀杯を授与され、「鋏業界にニハトリ印あり」と認められる第一歩となりました。
岩手工場(MADE IN IWATE)
昭和30(1950)年以降、東京の板橋工場で生産を行ってきましたが、昭和56(1981)年に、岩手工場の操業を開始(その後1989年に東京工場を閉鎖し、岩手工場に併合)しました。
理美容鋏専用の工場としては、日本最大級、最新設備を誇ります。
開発・研究部門を設置し、鋏の基礎研究から新製品の開発、製造までを一貫して行っています。
岩手工場で製造された(MADE IN IWATE)シザーズは、日本はもちろん世界へ向けて出荷されています。
海外進出(JOEWELL)
東光舎では、1977年頃から海外への進出を積極的に始めました。
昭和52(1977)年、ヨーロッパ諸国の販売網を確立する第一歩として、ロンドンに代理店を開設。
ロンドン代理店の開設は、サッスーンスクールに入学した日本の美容師さんが持ち込んだ東光舎の鋏を、スクールの先生がすっかり気に入って買ってくれたのがきっかけでした。
美容師さんたちの口コミで瞬く間に世界へと広がりました。
アメリカでは昭和52(1977)年にはニューヨーク・インターナショナル・ビューティショーとフロリダ州マイアミで開かれた全米理美容器具商組合(B.B.S.I.)の見本市に初出展、日本製高級鋏として大きな反響を呼びました。
昭和53(1978)年米国代理店を買収、アメリカ・ロサンゼルス支社を開設。
昭和54(1979)年以降、ヨーロッパ、オセアニア、アジア各国へ代理店を設置。
世界各地で開催される展示会へは、HAIR WORLDは昭和61(1986)年のアメリカ・ラスベガス大会以降、その他COSMOPROF等へ出展しています。
JOEWELLは日本製鋏のトップシェアブランドとして、世界の理美容師の皆様に愛用されています。
創業100周年
東光舎の製品は2006年から3年連続でグッドデザイン賞を受賞しています。
また、経済産業省より『2007年元気なモノ作り中小企業300社』に選定されました。
また近年は、各大学研究機関との共同研究等も積極的に行っています。
2017年に創業100周年を迎えた東光舎は、今後も『ハサミ』作りに徹底的にこだわり事業展開をしていきます。
URL | ジョーウェル/東光舎 |
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