目次
界面活性剤とは
化粧品の一般的な構成は
水+油+界面活性剤(乳化剤)+助剤
界面活性剤は、2つの物質の境界面に働きかけ、その性質を変えていきます。
水と油をひとつの入れ物に入れると、はっきりと2つの層に分かれます。
いくらかき混ぜても、また2つにわかれてしまいます。
ところが、この中に石鹸を入れてよくかき混ぜると、水と油は混ざりあい、牛乳状になります。
この場合の石鹸が実は界面活性剤です。
2つの異なった性質を持つ物質の境界面に働きかけ、その性質を変える。
これが、界面活性剤の働きなのです。
界面活性剤の基本構造
界面活性剤は、ひとつの分子の中に「水になじみやすい部分(親水基)」と「油になじみやすい部分(親油基または疎水基)」の両方をあわせもつという特徴をもっています。
界面活性剤の主な作用
界面活性剤の主な働きは
- 乳化作用
「あの二人は水と油の関係だ」という表現があり、水と油とは仲の悪い見本です。
一緒にするとすぐ分離しますが、界面活性剤を少量加えて、かき混ぜると簡単に混ざり合って、安定な乳化液(エマルション)をつくることができます。
またススやカーボンブラックは水の表面に浮かんで混ざり合いませんが、界面活性剤を少量加えてかき混ぜると、均一で安定な分散液をつくることができます。
このような界面活性剤の働きを活かしてアイスクリームやマーガリン、塗料やインキなどがつくられています。 - 起泡洗浄作用
界面活性剤を溶かした水は泡が立ちやすくなります。
これは水の中に気泡を取り込んで、壊れないように安定化させるからです。
またある種の界面活性剤は、逆に泡を立ちにくくすることもでき、泡が立つと困る場合に使用されます。
ほこりやゴミの汚れは、こすれば水でも落とせますが、油や汗は布にしみ込むとなかなか落ちません。
界面活性剤を用いるとまず布と汚れのそれぞれの表面を濡らし、布と汚れの間にまでしみ込んで汚れをはがし、さらに汚れを乳化、分散させて取り除いてしまいます。
すなわち界面活性剤が持つ複数の機能が連携することで、汚れが取り除かれるのです。
家庭用洗剤や化粧石けんだけでなく、洗浄ということはいろいろな工業で重要な工程です。
たとえば毛織物は羊毛の汚れを洗うことからはじまり、布地になるまで何度も洗われます。
紙も木材からパルプをとり、洗浄・漂白することから始まりますし、金属工業でも脱脂剤や洗浄剤がなくてはなりません。 - 殺菌作用
病院などの手洗い消毒液には、カチオン界面活性剤や両性界面活性剤の水溶液が使われています。
細菌は一般に表面に負(マイナス)の電気をもっており、正(プラス)の電気をもつカチオン界面活性剤や両性界面活性剤が容易に吸着し、細菌の細胞膜を破壊したり、表面を覆ったりして殺菌します。 - 帯電防止作用
合成繊維やプラスチック製品は、すぐ静電気を帯びてホコリや汚れがつきやすくなります。また工場では静電気の火花は事故のもとになることもあります。
ある種の界面活性剤は、滑りやすくすることで静電気の発生を抑えたり、表面に水を吸いやすい膜をつくることで静電気を逃がしやすくします。
合成繊維やプラスチックの中に練り込んだり、表面に塗ることで、静電気がたまることを防いでいます。 - 柔軟作用
界面活性剤は、物の表面に吸着して、その表面の滑りを良くする性質があります。
油などと混ぜていろいろな工業における生産工程での作業性の向上にも役立っています。
たとえば、糸に撚りをかけたり編んだりする工程で滑りをよくし、良い糸や布をつくります。
布地が柔らかく肌ざわりが良いのも界面活性剤が働いているからです。
金属を薄い板にしたり針金をつくるときの圧延油や伸線加工油とか、プラスチックの滑りを良くする滑剤なども、この界面活性剤の働きを利用したものです。 - 浸透作用
蓮の葉っぱの上で水は水玉になりコロコロ転がりますが、界面活性剤をちょっとだけ溶かした水は水玉にならず表面に広がります。
それは水の表面張力が弱くなったためです。
この界面活性剤の働きを利用して、農薬を均一に薄く葉っぱにつけて、少量で大きな効果を出すことができます。また、このように水に濡れやすく、水がしみ込みやすくなるので、繊維や皮などに染料や仕上げ剤を均一に浸透させるのにも役立っています。
これからの問題
数年前から空前のノンシリコーンシャンプーブーム。
なのに、お客様の髪に変化を感じていませんか?
などなど・・・
これ全部、もしかしたら質感重視シャンプーの界面活性剤の残留・蓄積が原因かもしれませんよ!
シャンプーの仕組み
⇩
界面活性剤の残留・蓄積
界面活性剤は蓄積する物質
タオルがだんだん水を吸わなくなるのも、柔軟剤の界面活性剤が蓄積していくため。
※化粧品・食品に使われているので、体に害はありません。
その状態でトリートメントを塗布するとどうなるか・・・
トリートメントが表面にだけ定着してしまう。
界面活性剤にトリートメントがくっついて、髪表面にのっているだけ…
問題の根幹は界面活性剤の残留・蓄積?
そもそもシャンプーは、汚れが再付着しないように少量の界面活性剤が髪や頭皮に残るものですが・・・
柔軟剤の界面活性剤でタオルが吸いにくくなるように、髪も水分や油分を弾くようになります。
その為、油汚れを浮かせることが目的の炭酸では界面活性剤を取り除くことはできません。
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